屋根裏への害獣の侵入を予防するには?種類や特徴、対策方法を紹介
「天井の方から何か物音がする」「人が寝静まった後の音が気になる」といった経験はないでしょうか?もしかしたら、それは屋根裏に動物が入り込んでいるのかもしれません。野生動物が家に棲みついてしまうと、建物の劣化や健康面への被害を及ぼしかねないため、何らかの対策が必要です。そこでこの記事では、屋根裏に侵入する可能性のある害獣の種類や予防方法、侵入してしまった場合の対策方法について解説していきます。
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屋根裏に侵入する可能性のある害獣の種類
害獣とは、人の生活に影響を及ぼす動物のことを言います。まず、屋根裏に侵入する恐れのある害獣にはどのような種類がいるのかみていきましょう。
ネズミ
屋根裏に何かいる!と思った時にまず思い浮かべるのがネズミではないでしょうか。ネズミには様々な種類が存在しますが、屋根裏に棲みつくのはドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミなどです。雑食なので何でも食べますが、歯で柱を削るなど家屋にも害を及ぼします。
ハクビシン
ハクビシンは、猫ぐらいの大きさで鼻に白いラインが入っているのが特徴です。警戒心が強く、人目に付きにくい屋根裏に好んで棲みつきます。夜行性で雑食、「キッ」「カーッ」といった鳴き声を発します。鳥獣保護法で駆除が規制されている動物です。
イタチ
夜行性であるイタチも、屋根裏によく棲みつく動物の一つです。体重は約2キロほどと小柄で、足音も静かなので気づきにくいかもしれません。体は小さいですが肉食で獰猛なので、襲い掛かってくることもあるため注意が必要です。ハクビシンと同様、鳥獣保護法で駆除が規制されています。
コウモリ
夜になるとバサバサという羽音やキーキーという鳴き声が聞こえる場合は、コウモリが棲みついているかもしれません。コウモリもまた夜行性で、日暮れから活動を始めます。コウモリが棲みつくと、軒下やベランダなどに糞が見られるのが特徴です。コウモリもまた許可なく殺傷することはできません。
タヌキ
見た目が可愛らしいので害獣のイメージがないかもしれませんが、屋根裏に棲みついてしまうとさまざまな被害を及ぼします。また、野生のタヌキは多くの病原菌を保有している可能性もあるので、触らないようにしましょう。
アライグマ
縞模様の尻尾が特徴のアライグマ。全国に生息しており、近年は都市部にも見られるため屋根裏に棲みつく可能性は十分にあります。意外と力が強く、侵入口を自分で作ってしまうことも。アライグマもまた駆除には許可が必要です。
屋根裏に害獣がいるとどんな被害がある?
屋根裏に害獣が棲みつくことによる被害は以下の通りです。
- 家屋が劣化する…屋根裏に害獣が棲みつくと、排泄物により屋根材が汚れたり腐食したりする恐れがあります。
- 人体への影響や害虫被害…害獣は多くの病原菌を保有しているため、人体に影響を及ぼす恐れがあります。また、動物の排泄物は害虫の餌となるため、害虫が増える可能性もあります。
- 怪我の可能性…野生動物に爪で引っ掻かれたり噛みつかれたりして怪我をする可能性があります。
- 経済的被害…育てている野菜や植物に被害が出た場合や、家屋への被害が出た場合の修繕費用などがかかってしまいます。
屋根裏への害獣の侵入を予防する方法
屋根裏への害獣の侵入を防ぐには、侵入経路を塞ぐ必要があります。動物はわずかな隙間からでも侵入してしまうので、排水管の出口や電線導入部分、壁のひび割れ、換気扇の隙間、通気口などに対策を講じましょう。ホームセンターなどに売っている害獣侵入防止用のカバーや金網などを利用するのも一つの方法です。
屋根裏に害獣が侵入してしまった時の対策方法
害獣の中には鳥獣保護法により勝手に駆除できない動物もいるため、自分で何とかしたい場合は傷つけずに追い出す方法を考える必要があります。ほとんどの害獣に有効な方法は、忌避剤を使うことです。侵入口から遠い場所に設置すると効果的に追い出すことができます。駆除方法に制限のないネズミは、粘着シートなどの罠を設置するといいでしょう。
難しい場合は無理せずプロに依頼しよう
害獣は法律で駆除が規制されているものも多いため、一度棲みついてしまうと駆除が難しいケースがほとんどです。追い出そうとしてもなかなかうまくいかない場合は、無理せずにプロに依頼することを検討しましょう。